ドラマ「北の国から」と田中邦衛さんの思い出

 ドラマ「北の国から」のお父さん役でおなじみだった「田中邦衛さん」が亡くなりました。倉本聰さんの脚本のドラマの中でも特に長く続き、当時子役だった吉岡秀隆さんや中島朋子さんもドラマと共に成長していったという印象があります。

 「北の国から」は、北海道の富良野を舞台に、時には優しく、時には厳しい北の自然の中でたくましく生きる父と子の物語でした。

 ロケが行われた富良野麓郷では、黒板五郎さんの家族が住んでいた小屋や拾ってきた廃材でつくった家などが観光名所になっています。私も家族と訪れた事がありますが、畑や山以外には何もないという印象のところだった記憶があります。

 成長した子どもたちは都会に出たものの上手くいかず、借金苦になって戻って来たり、妊娠して子どもを産みに帰って来たりして、年老いた父が頭を下げる場面もありました。

 親から見ると子どもというものは、いくつになっても子どもなんだなと思いました。

 「田中邦衛さん」と言えば、独特の語り口調で、モノマネ芸人の格好のネタにもなっていました。若い頃、宴会の一発芸で挑戦したことがありましたが、「ぜんぜん似てない」という酷評を頂いたことを思い出しました。

 最近見かけなくなっていたと思っていましたが、もう88歳になられていたのですね。

 心より御冥福をお祈りしたいと思います。