最近のドラマに戻って「にじいろカルテ」の話

 最近終わったドラマの話に戻り,今回は「にじいろカルテ」について書きます。

 高畑充希さん主演の真空先生は、大病院に勤務していましたが、難病をわずらい「うちは医者は必要だが、患者は要らない」と言われてしまいます。

 失意の中、ネットで見つけた「虹の村診療所」の医師募集に応募して、虹の村に行きます。医師不足の村では、村の住人達の大歓迎を受け、最初は自分の難病のことが言えませんでした。少しずつ村の生活に慣れた頃、自分が難病を抱えている事を打ち明けます。

 本人からすると凄く勇気のいる告白だったのですが、村の人たちの反応は「なーんだ、実は医師免許持ってません。と言われるかと思った。」という意外なものでした。この言葉に真空先生はどれだけ救われたことかと思うと、涙が出たシーンでした。

 一緒に診療所で働く外科医の井浦新さんと看護師の北村匠海さんも、真空先生を気遣いながらも村の人たちの病気やけがに一生懸命対応します。

 その井浦さんですが、能天気で「医者やっているより畑にいる方が長いのでは?」と思うこともありましたが、彼が「愛する人を救えなかった」という心の傷を持っていたという回想シーンで、井浦さんの役どころを見る目が変わりました。

 調べたところ、ロケ地は長野県と山梨県で行われたそうで、のどかな村の風景が、虹の村に、よりリアリティを感じさせる場所が選ばれていたと思います。

 真空先生は、病気が悪化して緊急入院します。「もしかすると治らずに亡くなった?」と思わせるシーンもありましたが、長い距離は歩けないものの、また虹の村の診療所に戻って来ることができました。

 実際の田舎暮らしは、虹の村の人たちの様にはいかないかも知れませんが、人と人との繋がりや温かさなど、街に住んでいる私たちが忘れかけていたものを思い出させてくれるドラマでした。

 高畑充希さんの演技も、周りのベテラン俳優のみなさんも良い味を出していました。

 単発のスペシャルでもいいので、またこの続編が見たいです。