今日はおなじみ、相棒の話

 今回もシリーズもののドラマからのお話です。「相棒」というドラマは、もう19シーズンになりました。

 水谷豊さん演じる杉下右京警部と相棒を組む若手の刑事のコンビが、他の課の刑事たちに煙たがられながらも、様々な事件の捜査に関わり、解決に導いていくというストーリーです。他の刑事たちが気にもとめないことにこだわり、独自に聞き込みや防犯カメラの映像の解析などを行った挙句、上司から「余計なことするな」というようなことを言われたりします。でも警察に都合の悪い方向に捜査が進まないように仕組まれていたり、ある程度事件の核心が見えたところで、担当の所轄や部署に犯人逮捕をさせるなど、特命係の役どころは何か損な気もします。

 杉下さんの目指すところはそんなところにはなく、自分が気になったり疑問に感じたことは、突き詰めないと気にならない性分という設定です。

 昔、テレビ好きの祖母が、唯一見ていた海外ドラマの「刑事コロンボ」の中のコロンボ警部に通じるものがあります。私も祖母の影響で「刑事コロンボ」のファンになりました。

とにかく気になった事は突き詰めないと気がすまないという設定が、犯人を苛立たせたり、矛盾点を突かれボロを出してしまうところは、よく考えられていると思います。

 杉下さんの追い詰め方も、どこかそれに似ていますね。シリーズになった刑事ドラマはいくつもありますが、単に事件を解決するだけでなく、独特の味付けや登場人物に個性を持たせたり、工夫しているところに魅力を感じています。