特捜9のシーズン4 始まりました

 刑事ドラマの中でも私が好きな「特捜9」が始まりました。

 係長役を演じてきた渡瀬恒彦さんが亡くなり、このシリーズは打ち切りかと心配しましたが、9係としては一時解散してそれぞればらばらの部署に異動していたのですが、井ノ原快彦さんを主任という設定にして、以前のメンバーが再び9係に再集結しました。

 最初のシーズンでは、班長として寺尾聰さんが加わりました。小さな女の子と二人暮らしという謎の私生活が明らかになるなど、ミステリアスな部分もありましたが、的確な指示や時には一緒に上司に頭を下げるなど、人間くさい一面もありました。

そして前回のシーズンからは「中村梅雀さん」が班長に就任します。

 9係のメンバーとは一定の距離を置きながらも、時にメンバーが常軌を逸した取り調べをすると止めに入ったり、上層部の意見に従って捜査を打ち切る決断をして、9係のメンバーとぶつかる場面もありました。見ていないようでメンバーのことをよく見ているという不思議な役どころでした。

 でもそこには自分が捜査員だったころの苦い経験がありました。

 次第にメンバーの事件解決にかける思いが伝わり、必要なときは上司に掛け合って、打ち切られそうになった事件を係属操作できるように取りはからう場面もあり、徐々に班長と9係のメンバーの溝が埋まっていきました。最後の方では班長も9係のメンバーに心を開くようになり「ワンチーム」になっていきました。

 そして今回のシーズン4と言うわけです。

 9係のメンバーは後日と言うことにして、今回はちょっと癖のある班長役を演じている、「中村梅雀さん」のことで締めたいと思います。

 中村梅雀さんは、時代劇で活躍されていた「中村梅之助さん」のご子息で、梅之助さんの面影を時々感じます。(私の母は、中村梅之助さんの演じた「遠山の金さん」が1番のお気に入りでした。)

 色々なドラマでお名前を拝見しましたが、一番印象深いのが、古谷三敏さんが原作の「レモンハート」というドラマの「バー:レモンハートのマスター」役でした。

 最初はそのイメージが強く、気さくなマスターと心を閉ざした捜査官という役のギャップは正直ありましたが、第一話からもう「国木田班長」になっていました。

 最新作の「イチケイのカラス」では、事務官としてまた違う役どころを演じていて、失礼ながらやはりベテラン俳優さんだと感服しました。私が大好きな俳優さんの一人です。