優しい音楽

 録画していた、新春ドラマスペシャルの「優しい音楽」を見ました。

 瀬尾まいこさん原作の小説をドラマ化したもので、主演が土屋太鳳さん、永山絢斗さんでした。

 また仲村トオルさん、安田成美さん、佐藤浩市さんという豪華な俳優さんも出演していました。

 鎌倉が舞台で、江ノ島電鉄のとある駅でヒロインの「千波」は亡くなった兄にそっくりなタケルという男性に出会います。

 初めは千波が一方的にタケルを黙って見つめるだけでしたが、何回か会ううちに付き合い始めることになります。

 偶然両親にも紹介することになり、タケルは千波の家を何度か訪れます。

 幼い頃に両親を事故で亡くし、施設で育ったたタケルにとって、千波の家族は、心が休まる場所になりました。

 憧れだった兄。そして若くして息子を亡くした悲しみを引きずる両親。特に息子が好きだった料理をタケルに振る舞ったり、通っていた大学に授業料を払い続ける姿は、見ていて切なくなりました。

 自分にそっくりな兄がいたことで、千波が自分を兄の姿に重ねているだけだと知ったタケルはショックを受けて、千波と距離を取るようになります。でも離れてみて、千波はタケルのことが好きになっていたことに気づきます。

 タケルも千波と離れてからは、気が抜けたようになってしまいました。

 最後にもう一度と、千波の家に行ったタケルは、最後のお願いということで、千波の家族と「ティアズ イン ヘブン」を演奏します。タケルは千波の兄がフルートを弾いていたと思い込み、自分も一生懸命にフルートを練習していたのです。

 演奏を終えて逃げるように帰るタケルを追いかける千波から「兄にそっくりだからではなく、タケルという人間が好きだ」と打ち明けられます。

 その後で兄がフルートを練習したこともないことを知るということも知ります。

 こうして千波とタケルは、晴れて恋人同士になり、家族を亡くした悲しみから少しずつ立ち直り、新たな一歩を踏み出すことになりました。

 久しぶりにみる土屋太鳳さん、初対面の人をガン見する演技、とても良かったです。

 タケルが勤める会社の社長役の佐藤浩市さんも、だんだんお父様に似て来たような気がしました。

 最後にみんなで演奏していた「ティアズ イン ヘブン」という曲も聴いてみたくなりました。

 久しぶりに涙が出る、感動のドラマでした。