NHKドラマ「しもべぇ」

 金曜10時のNHKドラマ「しもべぇ」というドラマを見ました。ストーリーが面白いこともありましたが、北海道を代表する「チームナックス」のメンバー「安田顕」さんが出演しているのも理由の一つです。

 謎のスマホアプリ「しもべぇ」がダウンロードされてから、ヒロインの女子高生がピンチになるとどこからともなく現れて救ってくれる。時々ピンチでもない時に現れ、意味不明な行動をしてヒロインを困らせますが、結果的には彼女のことを思っての行動であることが後でわかります。

 「安田顕」さんと女子高生という一見イメージが湧かない組み合わせですが、安田さんの「怪演」もあって、面白いだけでなく、考えさせられる話になっています。

 最近の安田さんのドラマは、頑固な熱血刑事の役が多いという印象がありましたが、今回は「正体不明」の一言も喋らないという異色のキャラで、安田さんが「新しいイメージ作り」をしていくきっかけになるのかも知れません。今後の放送が楽しみです。

優しい音楽

 録画していた、新春ドラマスペシャルの「優しい音楽」を見ました。

 瀬尾まいこさん原作の小説をドラマ化したもので、主演が土屋太鳳さん、永山絢斗さんでした。

 また仲村トオルさん、安田成美さん、佐藤浩市さんという豪華な俳優さんも出演していました。

 鎌倉が舞台で、江ノ島電鉄のとある駅でヒロインの「千波」は亡くなった兄にそっくりなタケルという男性に出会います。

 初めは千波が一方的にタケルを黙って見つめるだけでしたが、何回か会ううちに付き合い始めることになります。

 偶然両親にも紹介することになり、タケルは千波の家を何度か訪れます。

 幼い頃に両親を事故で亡くし、施設で育ったたタケルにとって、千波の家族は、心が休まる場所になりました。

 憧れだった兄。そして若くして息子を亡くした悲しみを引きずる両親。特に息子が好きだった料理をタケルに振る舞ったり、通っていた大学に授業料を払い続ける姿は、見ていて切なくなりました。

 自分にそっくりな兄がいたことで、千波が自分を兄の姿に重ねているだけだと知ったタケルはショックを受けて、千波と距離を取るようになります。でも離れてみて、千波はタケルのことが好きになっていたことに気づきます。

 タケルも千波と離れてからは、気が抜けたようになってしまいました。

 最後にもう一度と、千波の家に行ったタケルは、最後のお願いということで、千波の家族と「ティアズ イン ヘブン」を演奏します。タケルは千波の兄がフルートを弾いていたと思い込み、自分も一生懸命にフルートを練習していたのです。

 演奏を終えて逃げるように帰るタケルを追いかける千波から「兄にそっくりだからではなく、タケルという人間が好きだ」と打ち明けられます。

 その後で兄がフルートを練習したこともないことを知るということも知ります。

 こうして千波とタケルは、晴れて恋人同士になり、家族を亡くした悲しみから少しずつ立ち直り、新たな一歩を踏み出すことになりました。

 久しぶりにみる土屋太鳳さん、初対面の人をガン見する演技、とても良かったです。

 タケルが勤める会社の社長役の佐藤浩市さんも、だんだんお父様に似て来たような気がしました。

 最後にみんなで演奏していた「ティアズ イン ヘブン」という曲も聴いてみたくなりました。

 久しぶりに涙が出る、感動のドラマでした。

 

ぎぼむす=義母と娘のブルース

 昨年に続く「義母と娘のブルース」のスペシャルが放送され、昨日リアルタイムで見ました。

 前作からの「ベイカリー麦田」の店長は相変わらず脳天気で、企業再生のいわゆる「ハゲタカファンド」に騙されて、自分が開発したパンの権利を失いかけるなどのピンチがありましたが、亜希子の機転で救われます。

 亜希子は亜希子で「ハゲタカファンド」の代表が亡くなったご主人の良一さんに瓜二つで、心が動揺してしまいます。娘のみゆきにその事を悟られ、休日に3人で遊園地に行くなど、急接近して行きます。

 企業再生を依頼した老舗パンメーカーが、彼の策略で「ベーカリー麦田」を乗っ取った形になったことを申し訳なく思った工場長が、全国の工場にストライキを呼びかけ、結局「ベーカリー麦田」は自分のパンの権利を取り戻します。

 策略が失敗して全てを失い老舗パンメーカーの社員になる羽目になったファンドの代表は、「亜希子、みゆきと3人で家族写真を撮って欲しい」というみゆきの願いに、せめてもの罪滅ぼしにと承諾します。

 ところがそこに麦田店長が乱入して、ドタバタになったところで終わりました。

 また来年も続編が期待されますが、個人的には、紆余曲折あったにしても、最終的には麦田店長と結ばれ、2人で協力して「ベーカリー麦田」を盛り立てて欲しいところです。

 続編があるかどうかは別として、このドラマの見どころは、多くの人が感動したであろう、あのみゆきのセリフです。うろ覚えのところもありますが…

 「お母さん、バカじゃないの?私が悲しかった時、自分のことのように悲しかったって?そういうのをね、そういうのを世間では愛って言うんだよ。」

 何度思い出しても涙が出ます。

今年の初投稿は…

 2022年が始まりました。今年もよろしくお願いします。

 新年一回目の投稿は、TVドラマではなく、話題の映画です。

 CMで時々見かけて気になっていたので、見て見ました。

 タイトルは「浅草キッド」です。

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 ビートたけしさんの下積み時代から、ツービートとしてブレイクするまでの自伝小説に基づいた物語です。

 若い頃のたけしさんを演じているのは、柳楽優弥さん。先日終わった「二月の勝者」の塾長役もはまっていましたが、今回は真逆の芸人役でしたが、素晴らしい演技力でした。

 浅草の場末の劇場の小間使いをしている時に、師匠と呼ばれていた先輩芸人に声をかけられ、「芸人の在り方のイロハ」をたたき込まれます。

 中でも「芸人は笑われちゃダメだ。笑わせるんだ。」という台詞に、グッと来ました。

 借金をしてでも後輩芸人たちに食事をおごったり、劇場経営が苦しいところを見せないなど、師匠としての意地を感じました。

 ケンカ別れのようにして出て行った「たけし」が活躍する様子をテレビで見て、応援する姿にも心打たれました。

 「ばかやろう」が口癖の、浅草育ちで江戸っ子気質の師匠役は、大泉洋さんのはまり役でした。

 今のこの時代にも、アルバイトで生計を立てながらもいつかメジャーになることを目指している芸人さんたちはたくさんいると思います。

 時代は違う話ですが、この映画を観て、頑張ろうと多くの人たちが思ってもらえたらいいと思いました。

99.9というドラマ

 昨日、映画の公開に先立って、「99.9」という弁護士のドラマのスペシャルが放送されました。

 今まで放送された連ドラでは、榮倉奈々さんや木村文乃さんが演じる弁護士と、真実をとことん追求する松本潤さん演じる「深山弁護士」が対立しながらも、一緒に事件の真相を暴き、時には検察とも対峙するというお話です。

 おおよそ国家権力や六法全書とは無縁な世界で生きて来ましたが、検察と裁判官の癒着や司法取引のような駆け引きは、本当にあるのではないかと思ってしまうほど、リアリティーを感じる内容です。

 弁護士事務所の上司役の香川照之さんの快演ぶりもさすが!と思わせてくれます。

 今回のスペシャルでは、ヒロインが杉咲花さんになりました。初めはちょっとぶつかりますが、真実をとことん追求する姿に「師匠」と慕う関係になりました。

 深山弁護士のすることなすこと全て真似しようとして、突っ込まれる場面もあり、笑える場面がありました。

 杉咲花さんと言えば、先日完結した「ヤンキー君と白杖ガール」で弱視の女の子を演じて高評価を受けていました。

 NHKの朝ドラの主演も務めていたようですが、最近ブレイクしてこれからが益々楽しみな女優さんの一人です。

スナック「キズツキ」というドラマ

 金曜日の深夜枠のドラマ「スナックキズツキ」というドラマがあります。

 仕事や人間関係にストレスを感じ、心が傷ついている人が、偶然誘われるように入ってしまうスナックが「スナックキズツキ」です。

 スナックでありながら、お酒は置いていませんが、コーヒーやココアなどのソフトドリンクや軽食を出しています。

 それに加えて原田知世さん演じるママが、傷ついたお客の心にあるものを歌や楽器の演奏で、思う存分はきださせてくれて、最後はすっきりして帰って行くという展開です。

 来店する客は、一話前に来店したゲストと何らかのつながりがあるある人で、癒やしが連鎖的に続いて行きます。

 来店した客は今までとは違う前向きな気持ちで前に進んで行きます。

 いくつになっても存在感のある原田知世さんの演技力もあり、こんなスナックがあったら行ってみたいと思わせるドラマです。

ヤンキー君と白杖ガール

 水曜日のドラマ「ヤンキー君と白杖ガール」に今はまってます。

 現在5話まで見ましたが、弱視の女の子が、点字ブロックをふさいでいたヤンキー君と出会ったことがきっかけで、自分に自信を取り戻し、恋にも目覚めるというお話のようです。

 私の身の回りには、視覚に障がいのある人はいませんので、ドラマの設定や弱視の人の細かい描写は、なるほどと考えさせられることが多いです。

 また要所要所に登場する白杖を持つ芸人さんの「濱田裕太郎さん」の解説もわかりやすいです。いつも最後に「どっちか迷ったら、笑って下さい」と言っていますが、これらも「なるほど」と思わされことばかりで、とても笑うことなどできません。(もっとも芸人さん的には、笑って欲しいのかも知れませんが)

 弱視である白杖ガールの方に目が向きがちですが、ヤンキーではありますが、実はピュアで優しい心の持ち主である「黒川」の暗い過去や可愛いそうな生い立ちを織り混ぜながら、それぞれが抱える心の傷ゆえに惹かれ合うという展開になっているところも見どころかと思います。

 黒川が、ユキコをマリーゴールドが咲く公園に連れて行った場面の「俺とユキコさんは、住む世界が違うから」と言ったセリフ、私も含め「見える人と弱視の人に壁があることなんてわざわざ言わなくても…」と思ったのではないでしょうか?

 でも黒川は「自分が警察に目をつけられているヤンキーで、家族にも恵まれていない」という境遇と優しい家族に恵まれたユキコを比べていたのでした。

 「私が、普通…」。弱視を負い目に感じていたであろうユキコは、そこで自分は実は恵まれた存在であることに気づき、黒川が自分に同情しているのではないことに気づきます。

 そしてその黒川の気持ちが本物であることを受け入れ、ユキコは黒川と付き合うことを決めます。

 この後も、様々な問題が起こりそうですが、最後は幸せになって欲しいと願わずにはいられません。