今日は終了していないドラマから

 まだ最終回になっていませんが、もう一つ深夜枠のドラマについて書きたいと思います。タイトルは「モコミ 彼女ちょっと変だけど」です。

 主演の小芝風花さんが、人と関わることが苦手な女の子の役を演じています。しかもものと会話ができる力があり,勤めていた工場や花屋でその力を使っていい仕事をしていました。でもそのことは誰にも言えず,不思議な子と思われていました。

 ある日1人で作ったアレンジフラワーがお客さんに好評で、どうやって作ったか聞かれ、ものや花と話せる力があることを理解してもらえました。

 小芝さんが人前でうまく話せないことや物と会話できている様子など,不思議な女の子の演技がとても自然で、リアリティのある演技だと思います。モコミを取り巻く家族にベテランの俳優さんが固めているのもいい味を出しています。ちょっと弱いお父さんにモコミに気を使うが、ヒステリックなお母さん。いつもモコミの味方のおじいちゃん。そしていいお兄ちゃんと思っていたが、裏ではブラックな書き込みで憂さ晴らしをしていたモコミの兄。工藤あすかさんは、いい人役が多かっただけに、今回のブラックな役は新鮮で、演技力や役者としての幅が広がったと思います。

 最近の話では、物と話せなくなり、母が「これで普通になった」といいましたが、おじいちゃんの「普通って何だ?」というつっこみが少し考えさせられました。

 最終回まであと一話ですが、このまま物と話せないまま終わって欲しくないと思います。