ドラゴン桜 第1、2話を見て

 新シリーズの「ドラゴン桜」見ました。

 前作は全部見たわけではありませんが、東大合格のノウハウを徹底的に仕込むというイメージでしたが、今回は東大に入ることに意味がないような発言もあり、一緒に東大専科を立ち上げる、長澤まさみさん演じる水野さんもどん引きしっぱなしです。

 ネットニュースの受け売りのようになりますが、荒れた高校、金髪の不良、バイクなど昭和の学園ドラマ的な要素と、悪いやつは生徒でも容赦しないという多くの日本人が好む「勧善懲悪」的な要素は、確かに'80年代に学生だった私のような世代の人間には響くものがあります。

 「自由な校風」で勉強に追い立てられない学校を作ろうとする理事長と、毎年生徒が激減する現状打開のために「東大合格者」という実績を作ろうとする教頭とが対立する高校が今回の舞台です。

 就任の挨拶時から「おまえたちは東大に行く価値などない」と言い放ち、反発を買い、肝心の生徒もなかなか集まらない。やる気を出した振りをして、髪を切らせた長澤さんを陥れる動画を流す。

 第一話ではその悪い生徒たちを容赦せず、追い詰めますが、肝心の東大専科に生徒はなかなか集まりません。

 第二話ではバドミントン部のエースのけがを悪化させるために、無理なトレーニングを強要した監督と、大学の推薦を奪い取るライバル選手の話でした。

 欅坂を辞めた平手さんは、初回から阿部寛さんを敵視する役でした。一見すると欅坂時代の「笑わない、大人には従わない」というキャラを踏襲しているようです。

 でも阿部さん演じる桜木の真意がわかると、急に物わかりがいい子になりました。

さらに大会でも「裏方に回る」と言って、ベンチでタオルやドリンクを渡すことに徹しますが、大学の推薦を奪い取ったライバルでなくても「何か企んでいる」と思うのは無理からぬところでしょう。

 第一話で追い詰めた生徒が第二話では舎弟のようになって、阿部さんを裏でサポートするシーンも「ちょっと早くない?」と思いました。

 まあ学校もすぐに「体罰だ」「行き過ぎた指導だ」と叩かれる時代なので、悪いことをした生徒をきっちり指導することが難しくなっている気がしますので、やり過ぎではありますが、悪いことは悪いと言える大人は必要だと思いました。

 ただ「matchadorama」さんが指摘していましたが、放火という大罪を犯した楓を桜木がなぜかばったのかは、疑問が残ります。