99.9というドラマ

 昨日、映画の公開に先立って、「99.9」という弁護士のドラマのスペシャルが放送されました。

 今まで放送された連ドラでは、榮倉奈々さんや木村文乃さんが演じる弁護士と、真実をとことん追求する松本潤さん演じる「深山弁護士」が対立しながらも、一緒に事件の真相を暴き、時には検察とも対峙するというお話です。

 おおよそ国家権力や六法全書とは無縁な世界で生きて来ましたが、検察と裁判官の癒着や司法取引のような駆け引きは、本当にあるのではないかと思ってしまうほど、リアリティーを感じる内容です。

 弁護士事務所の上司役の香川照之さんの快演ぶりもさすが!と思わせてくれます。

 今回のスペシャルでは、ヒロインが杉咲花さんになりました。初めはちょっとぶつかりますが、真実をとことん追求する姿に「師匠」と慕う関係になりました。

 深山弁護士のすることなすこと全て真似しようとして、突っ込まれる場面もあり、笑える場面がありました。

 杉咲花さんと言えば、先日完結した「ヤンキー君と白杖ガール」で弱視の女の子を演じて高評価を受けていました。

 NHKの朝ドラの主演も務めていたようですが、最近ブレイクしてこれからが益々楽しみな女優さんの一人です。

スナック「キズツキ」というドラマ

 金曜日の深夜枠のドラマ「スナックキズツキ」というドラマがあります。

 仕事や人間関係にストレスを感じ、心が傷ついている人が、偶然誘われるように入ってしまうスナックが「スナックキズツキ」です。

 スナックでありながら、お酒は置いていませんが、コーヒーやココアなどのソフトドリンクや軽食を出しています。

 それに加えて原田知世さん演じるママが、傷ついたお客の心にあるものを歌や楽器の演奏で、思う存分はきださせてくれて、最後はすっきりして帰って行くという展開です。

 来店する客は、一話前に来店したゲストと何らかのつながりがあるある人で、癒やしが連鎖的に続いて行きます。

 来店した客は今までとは違う前向きな気持ちで前に進んで行きます。

 いくつになっても存在感のある原田知世さんの演技力もあり、こんなスナックがあったら行ってみたいと思わせるドラマです。

ヤンキー君と白杖ガール

 水曜日のドラマ「ヤンキー君と白杖ガール」に今はまってます。

 現在5話まで見ましたが、弱視の女の子が、点字ブロックをふさいでいたヤンキー君と出会ったことがきっかけで、自分に自信を取り戻し、恋にも目覚めるというお話のようです。

 私の身の回りには、視覚に障がいのある人はいませんので、ドラマの設定や弱視の人の細かい描写は、なるほどと考えさせられることが多いです。

 また要所要所に登場する白杖を持つ芸人さんの「濱田裕太郎さん」の解説もわかりやすいです。いつも最後に「どっちか迷ったら、笑って下さい」と言っていますが、これらも「なるほど」と思わされことばかりで、とても笑うことなどできません。(もっとも芸人さん的には、笑って欲しいのかも知れませんが)

 弱視である白杖ガールの方に目が向きがちですが、ヤンキーではありますが、実はピュアで優しい心の持ち主である「黒川」の暗い過去や可愛いそうな生い立ちを織り混ぜながら、それぞれが抱える心の傷ゆえに惹かれ合うという展開になっているところも見どころかと思います。

 黒川が、ユキコをマリーゴールドが咲く公園に連れて行った場面の「俺とユキコさんは、住む世界が違うから」と言ったセリフ、私も含め「見える人と弱視の人に壁があることなんてわざわざ言わなくても…」と思ったのではないでしょうか?

 でも黒川は「自分が警察に目をつけられているヤンキーで、家族にも恵まれていない」という境遇と優しい家族に恵まれたユキコを比べていたのでした。

 「私が、普通…」。弱視を負い目に感じていたであろうユキコは、そこで自分は実は恵まれた存在であることに気づき、黒川が自分に同情しているのではないことに気づきます。

 そしてその黒川の気持ちが本物であることを受け入れ、ユキコは黒川と付き合うことを決めます。

 この後も、様々な問題が起こりそうですが、最後は幸せになって欲しいと願わずにはいられません。

ドクターXというドラマ

 米倉涼子さんの事務所退社によって、続編の制作が心配されていましたが、今年度後半期のドラマとして「ドクターX」が帰って来ました。

 相変わらず「医師免許がなくてもできる仕事は、致しません」の姿勢を貫き、神技的な手術の腕と的確な判断で対応するところは健在です。

 ただ新型コロナウイルス対策で、外科手術が減り、内科病棟に患者とスタッフが集中するという我々も想像に難くない、現在の病院の状況もよく反映した設定になっています。

 外科を丸ごと「分院」という古い建物に移すのは、ちょっとやり過ぎ感はありますが、毎回西田敏行さん扮する院長は、逮捕されたり、院長の座を追われたりという波乱が起きていましたので、今回も内科にお株を奪われてから、どう盛り返すかも興味深いです。

 ウイルス研究に熱心なあまり、蛭間院長と対立し、一度は病院を去った蜂須賀医師が、内科院長として病院を仕切るという展開、しかもその役に野村萬斎さんというのもはまり役だと思います。

 またまだ本領発揮していませんが、鳴り物入りで呼ばれたが、危険な手術はしない、

要潤さん演じる興梠医師との関係にも注目したいところです。

桜の塔、3〜5話一気に見て

 緊急事態宣言とあいにくの雨で、平日はなかなか見られなかった「桜の塔」の最新の3話分を一気に見ました。

 上條は、父の死の真相にたどり着くべく、色々な手を尽くし、関わりのあった人間を突き止め、追い詰めます。その人物は自分よりも上の地位にある人物ですが、証拠や有力な証言をたてに、真実を吐かせます。

 しかし直接父親を自殺に追いやった張本人が、椎名桔平さん演じる千堂部長であることを突き止め、本人も認めていながら決定的な証拠を押さえられず、告発にまで持って行けません。

 千堂部長も上條に協力していた人間を裏で操り、自分に寝返るように仕向け、自分が不利になる証拠を消して行きます。

 更に驚いたのは千堂部長が、上條も出世のために裏工作をしていたことを全て知っていたことです。これなら「俺はお前なんかに倒せる相手ではない。」と言うのも納得です。

 今回の椎名桔平さんの役は、出世のためなら誰だろうと構わず蹴落とすという執念のようなものを感じます。今のところそこまでする理由や事情はわかりませんが、もしかすると、上條が父親を亡くしたことにも似た、警察組織への復讐心が根底にあるのかも知れません。

 父親を死に追いやった張本人の娘との結婚は複雑な思いもあるかも知れませんが、5年前の傷害事件を隠蔽していることに後悔していた優愛に「君のことは俺が守る」と言った気持ちは嘘ではないと思います。

 今週の第2部は、5年後の話になるようです。千堂部長が更に偉い地位に着いているようですが、父親の死の真相にたどり着くまで、諦めずに千堂部長を今度こそ追い詰め、真相にたどり着いて欲しいものです。

今回は先週のおしゃれイズムから

 今回はドラマではなく、先週の日曜日に放送された「おしゃれイズム」の話です。

 ゲストは、私が一押しの広瀬アリスさんでしたので、リアルタイムで見ました。

 毎回注目してチェックしているドラマに、主演ではないけれどかなりの確率で出演して、存在感があると何年も前から注目していた女優さんですし、先月まで放送されていた「知ってるワイフ」での好演が印象的で、ますますファンになりました。

 ネットでも共演者への気遣いができることやちょっと男性的な面があるなどという話を目にして来ましたが、悪い話は今のところ聞いたことがありません。

 番組の中では、エピソードが紹介される度に「よく笑う」という印象で、本当に明るくて人に元気を与えてくれる人だと思いました。

 仲の良い芸能人も、ご本人よりかなり歳の離れた「おじさま」というところもユニークだなと思いました。

 「知ってるワイフ」の中でも「とぼけた顔や変顔するシーン」がありましたが、番組の中でも「ものまね」を披露していました。

 それでも「ポジティブでいる自分に、突然ネガティブな気持ちがやって来る」という言い方をされていましたので、誰もが感じる仕事上の様々な重圧と戦っている一面も感じました。

 最新の映画では、元ヤンの役も演じているそうですので、ますます演技の幅が広くなり、これからが楽しみです。

 個人的には、ドクターXのような、難手術をいくつもこなすような名外科医などにも挑戦してほしいとも思っています。

恋はdeep に。更に人間離れした展開に...

 海音が人間ではないことがわかってから、海音の人間離れした行動がクローズアップされ始めました。

 岩塩をお菓子のようにボリボリ食べる。何台もの加湿器に囲まれる。更に10kg入りの天然塩まで届きました。

 リゾート開発の方はプロジェクトから外れた倫太郎が、星が浜の美しさを地元の人にアピールするイベントを任されることになります。

 その仕事を受けるにあたり一度中止になった「海中展望タワー建設」計画を復活させるという条件を出しますが、流れからこれは難しそうに見えました。

 倫太郎の母親がつけていた指輪を海音が持っていて「海で見つけた」という話から、ようやく母が海に入ってしまったビーチボールを取りに行って亡くなったことがわかる回想シーンが流れます。(まあおおよその事情はわかっていましたが・・・)

 弟は弟で何やら怪しいリモート通信で、何人もの人と秘密の話をしていたり、鴨居先生が、海音の経歴について執拗にコメントを求めた記者に怪我をさせ、警察に連れて行かれるシーンがあったり、何か海音と倫太郎の周りが妙なことで慌ただしくなっているのが、話をややこしくしているようにも感じました。

 まあ原作がコミックだということもあるのかもしれませんが、メジャーな俳優さん・女優さんが出ているだけに、もう少し誰もが満足できるようなストーリーになればと思うのですが・・・