桜の塔、3〜5話一気に見て

 緊急事態宣言とあいにくの雨で、平日はなかなか見られなかった「桜の塔」の最新の3話分を一気に見ました。

 上條は、父の死の真相にたどり着くべく、色々な手を尽くし、関わりのあった人間を突き止め、追い詰めます。その人物は自分よりも上の地位にある人物ですが、証拠や有力な証言をたてに、真実を吐かせます。

 しかし直接父親を自殺に追いやった張本人が、椎名桔平さん演じる千堂部長であることを突き止め、本人も認めていながら決定的な証拠を押さえられず、告発にまで持って行けません。

 千堂部長も上條に協力していた人間を裏で操り、自分に寝返るように仕向け、自分が不利になる証拠を消して行きます。

 更に驚いたのは千堂部長が、上條も出世のために裏工作をしていたことを全て知っていたことです。これなら「俺はお前なんかに倒せる相手ではない。」と言うのも納得です。

 今回の椎名桔平さんの役は、出世のためなら誰だろうと構わず蹴落とすという執念のようなものを感じます。今のところそこまでする理由や事情はわかりませんが、もしかすると、上條が父親を亡くしたことにも似た、警察組織への復讐心が根底にあるのかも知れません。

 父親を死に追いやった張本人の娘との結婚は複雑な思いもあるかも知れませんが、5年前の傷害事件を隠蔽していることに後悔していた優愛に「君のことは俺が守る」と言った気持ちは嘘ではないと思います。

 今週の第2部は、5年後の話になるようです。千堂部長が更に偉い地位に着いているようですが、父親の死の真相にたどり着くまで、諦めずに千堂部長を今度こそ追い詰め、真相にたどり着いて欲しいものです。