おうち時間何してる?

 緊急事態宣言や外出自粛が叫ばれるようになって、今や家で民放のドラマを一通り見るというのが、夫婦の共通の趣味になりました。ただ内容によってはお互いに興味がないものも時々あります。

 というわけで、GW中は妻と交代で、録画したお互いの好きな番組を見ていました。

 最近のドラマは、1時間を越えることが増え、別のチャンネルのドラマのスタートとかぶることがあります。

 基本的にはハードディスクにとって、見たら消していくというようにしているのですが、あまりにも時間がかぶることが増えてきたので、しばらくDVD専用にしか使っていなかったHDD付きのレコーダーを録画できるようにつなぎ直し、最大同じ時間の番組を3つまで録画できるようにしています。

 録画設定の担当は私なので、継続的に録画している番組が、他のドラマの時間とかぶると、途中の第何話かだけレコーダーに録画するということになり、二つのリモコンを使い分けて、ハードディスクとレコーダーを行ったり来たりということもあります。

 レコーダーでの録画はHDDの容量が多くないので、なるべくLPという画質を落としたモードで録ったり、野球中継等で開始時間がずれた時のための設定をしたりと、結構大変です。

 幸い今はテレビの番組表で、一週間分の番組の予定がわかりますので、一時間超のドラマやドラマ時間に見たい別番組とかぶっているところなどをチェックするのが、週末の日課になっています。とはいえ、たまに録り忘れがありますので、Tverやパラビのお世話になることもありますが・・・

 ドラマは元々好きですが、たまに天気のいい日は、ドライブに行ったり、おいしいものを食べに行ったことを思い出します。でもニュースを見る限り、まだまだ夫婦での「ドラマ鑑賞」は続きそうですね。

まずは深夜の30分ドラマから

 深夜の30分ドラマは幾つかチェックしましたが、今、継続してチェックしているのは、「泣くな研修医」と「コタローは一人暮らし」です。

 「泣くな研修医」はなかなか医者らしいことをさせてもらえないのに、同期の研修医に大見得を切っている白濱亜嵐さん演じる雨野と柄本時生さん演じる滝谷のやりとりが笑えます。見栄張っているのはバレバレで、そこは簡単に突っ込まれます。

 4人の研修医はそれぞれ育った環境も医師を目指した理由も様々ですが、切磋琢磨し合っていく中で、徐々に医者らしいことができるようになるのでしょう。

 キャラ的には開業医の息子という設定の野村周平さん演じる川村が一歩先を行くような気がしますが・・・

 ただクールなキャラの木南晴夏さん演じる指導医の佐藤が、厳しく冷たくしながらも、雨野を育てようとしている熱意も感じますので、やむを得ない事情で佐藤先生が雨野にやらせなければならない場面が出てくる気もします。

 「コタローは一人暮らし」ですが、相変わらず謎の多い幼稚園児「コタロー」は幼稚園に通い始めます。

 「一人でいい」と誰にも頼らず登園しますが、帰る時間になって誰も迎えに来ないのはやはり寂しそうでした。横山裕さんが迎えに行きますが、このような時代のので不審者扱いされる場面も・・・

 離れて暮らす息子に渡せなかったぬいぐるみを生瀬勝久さんが「コタロー」に渡そうとすると、「そなたの息子の代わりか」と辛辣な一言が出るシーンもありました。

 どのような事情であれ、幼稚園児が一人で生活することは現実ではあり得ませんが、ちょっと冷めた目線で大人を見ているコタローの存在は、考えさせられることがあります。

 社会福祉士?の役の百田夏菜子さんが事情を知っていそうですので、彼女がコタローに会った時に事情がわかるのではと思っています。

ドラゴン桜 第1、2話を見て

 新シリーズの「ドラゴン桜」見ました。

 前作は全部見たわけではありませんが、東大合格のノウハウを徹底的に仕込むというイメージでしたが、今回は東大に入ることに意味がないような発言もあり、一緒に東大専科を立ち上げる、長澤まさみさん演じる水野さんもどん引きしっぱなしです。

 ネットニュースの受け売りのようになりますが、荒れた高校、金髪の不良、バイクなど昭和の学園ドラマ的な要素と、悪いやつは生徒でも容赦しないという多くの日本人が好む「勧善懲悪」的な要素は、確かに'80年代に学生だった私のような世代の人間には響くものがあります。

 「自由な校風」で勉強に追い立てられない学校を作ろうとする理事長と、毎年生徒が激減する現状打開のために「東大合格者」という実績を作ろうとする教頭とが対立する高校が今回の舞台です。

 就任の挨拶時から「おまえたちは東大に行く価値などない」と言い放ち、反発を買い、肝心の生徒もなかなか集まらない。やる気を出した振りをして、髪を切らせた長澤さんを陥れる動画を流す。

 第一話ではその悪い生徒たちを容赦せず、追い詰めますが、肝心の東大専科に生徒はなかなか集まりません。

 第二話ではバドミントン部のエースのけがを悪化させるために、無理なトレーニングを強要した監督と、大学の推薦を奪い取るライバル選手の話でした。

 欅坂を辞めた平手さんは、初回から阿部寛さんを敵視する役でした。一見すると欅坂時代の「笑わない、大人には従わない」というキャラを踏襲しているようです。

 でも阿部さん演じる桜木の真意がわかると、急に物わかりがいい子になりました。

さらに大会でも「裏方に回る」と言って、ベンチでタオルやドリンクを渡すことに徹しますが、大学の推薦を奪い取ったライバルでなくても「何か企んでいる」と思うのは無理からぬところでしょう。

 第一話で追い詰めた生徒が第二話では舎弟のようになって、阿部さんを裏でサポートするシーンも「ちょっと早くない?」と思いました。

 まあ学校もすぐに「体罰だ」「行き過ぎた指導だ」と叩かれる時代なので、悪いことをした生徒をきっちり指導することが難しくなっている気がしますので、やり過ぎではありますが、悪いことは悪いと言える大人は必要だと思いました。

 ただ「matchadorama」さんが指摘していましたが、放火という大罪を犯した楓を桜木がなぜかばったのかは、疑問が残ります。

 

イチケイのカラスを支える人たち

 「イチケイのカラス」はレギュラーの俳優さん達の役が重要なのは言うまでもありませんが、一話ごとのゲスト出演者の役も重要です。

 特に先週の第四話では、黒木華さんがテキパキ片づけている案件の一つ一つに有名どころが一瞬だけ出ていたのに驚きました。

 刑務所の選り好みをする容疑者に「遠藤憲一さん」。判決前に事実確認しているうちに強気だった態度を急に変える女の役に、私が今一押しの「広瀬アリスさん」が一瞬出ていました。

 難しい法律のことや裁判所の堅苦しい雰囲気を和ませる演出も、このドラマのいいところだと思っています。

 個人的には、広瀬アリスさんにもっと長く出て欲しかったところでしたが...

イチケイのカラスに思う。

 月9としてはかなり重いテーマを扱っていると思いますが、「イチケイのカラス」というドラマは、毎回考えさせられる内容です。

 ①料理研究家として有名な母親が、「ストレスから子どもを虐待した」と訴えられたケース。

 ②DVに苦しむ母親を救おうと父親を花瓶で殴って死なせた娘とその罪をかぶろうと必死になる母親と娘の支えとなってきた男性。

 ③ジェットコースターの事故で得意だったピアノが弾けなくなった友達のために、無罪となったジェットコースターを運営する会社に入り、大金を奪い手術費に充てようとした養護施設出身の少年。

 ①は具合の悪くなったその子を病院に連れて行くと、医師が目を離した一瞬、ベッドから転落して脳に損傷を受けたことがわかり、母親の無罪が証明されました。

 最近疑わしいというだけで、ワイドショウやネットニュースで叩かれ、裁判にもなっていないうちから「有罪」と言われたように扱われるケースが増えています。

 一度起訴した検察が、後から出てきた事実を隠して、有罪に持って行こうとするというようなことが、本当にあれば怖いことだと思いました。

 ②のDVの問題は以前からあったことですが、特にコロナ禍の中で在宅勤務や外出自粛が叫ばれ、家にいる機会が増えた夫がストレスからDVに走るというケースが増えていることを思い出しました。子を思う親が娘をかばって自分が殺人犯になるという話は、たびたび見てきましたが、一般的な冤罪と違い、かばわれた方の娘も深い心の闇を背負って生きていくことになるような気がして、考えさせられました。

 ③は少年が育った施設での様子やジェットコースターの事故にまでさかのぼって、少年が黙秘を続ける背景に「法律は俺たちを守ってくれない」という法や大人への不信感が原因だと言うことにたどり着きました。

 世の中にあるこのように様々な事件に対して、適切な判決や罰が下されないことが許されず、ネット上で誹謗中傷をする人が増えているのかもしれません。

 ドラマ中の「法は必ずしも弱い立場の人の見方になれるわけではない」という言葉がそれを一番わかりやすく表していたと思います。

 専門家の中には、「裁判官が捜査に当たることはあり得ないし、リアリティがない」と評する向きもありますが、ドラマですので、話の中にある疑問点や見えていなかった真実がわかった時点で見る側が「なるほど」と思えればそれでいいのかと思います。

 ありきたりな締めになりますが、「人が人を裁く」ということは実に難しい事だと思和されるドラマです。

 

「桜の塔」と正義

 「桜の塔」の第一話と第二話を続けてみました。

 玉木宏さんが警察のトップに上り詰めるために、上層部に認められるような手柄を次々とあげていく、サクセスストーリーかと思っていました。

 しかしその裏には手柄を得る為に、様々な裏工作や犯人に仕掛けた罠など、表だってはわからないようにしていますが、今のところ「限りなく黒に近いグレー」というところで話が進んでいます。

 これまで見てきた刑事ドラマの中での警察組織は、年齢や実績よりも地位やキャリアが第一で、ついでに言えば警察の上層部の息子なども若い内から好待遇を受けています。

 玉木宏さんは親のコネもなく自分の努力で這い上がってきたような立場ですので、同じポストでもコネのある人間たちには見下され、出世レースでは不利な状況にありますので、大きな事件を解決に導いて上層部に認めさせなくてはならないと躍起になっているのだと思います。

 足を使い地道に捜査をして犯人を追い詰めるという広末涼子さんタイプの刑事とはことある毎に意見がぶつかります。

 警官だった玉木さんの父親にあこがれて警察官になった広末さんですので、玉木さんがなぜそこまで警察内での地位にこだわるのかも理解できなかったようでした。

 玉木さんの父親は自殺したのですが、死ぬ前に玉木さんにメッセージを残したシーンが、何度も流れました。そのメッセージは、なかなか明らかにならなかったのですが、最後の方で「俺は警察に殺される」と聞こえたことで、自分の父親を死に追いやった警察内部の膿を出し切ると決心したことがわかります。

 自分の父親の死の真相を突き止めるという目的のために、どこまで何をやってくるのか、それはいつかばれてしまうのか、それともばれずに上り詰めるのか。

 椎名桔平さん演じる直属の上司やその娘の仲里依紗さんの役どころも気になります。

特捜9。村瀬氏刺される!

 特捜9の中で、津田寛治さん演じる「村瀬さん」が何者かに刺されました。

 予告編の中で「弔い合戦だ!」という台詞もあり、さらに刺される前は一人一人との思い出がいわゆる「走馬燈のように流れ」ていましたので、刺された後は本当に亡くなり、このドラマからいなくなるのでは?と心配しました。

 以前、山田裕貴さんも後ろから刺され、生死の境をさまよったことがありましたが復帰していましたので、半信半疑のところもありました。

 刑事ドラマすべてというわけではありませんが、レギュラーメンバーが撃たれたり、刺されたりして殉職するというシーンは、時折見られます。

 長く続くシリーズほどメンバーを刷新し、新しい世界観を作り出すという工夫をすることがありますが、特捜9だけは渡瀬恒彦さんが亡くなった後も、班長役だけを変えながら個性豊かなレギュラーメンバーはそのままでいた方がいいのかなと思います。

 結局、村瀬さんは助かるわけですが、救急車を呼んだ若者と同居していた「指名手配犯の女」が犯人だとわかるまでに、色々な容疑者が浮かんでは消えで、真相がわかるまでは、はらはらしていました。

 津田寛治さんは見た感じから神経質そうな役柄が似合いますが、羽田美智子さんとのやりとりでは、子どものような表情やひょうきんな一面も見せたりします。

 別のドラマでは悪役でも見かけましたが、はまっていました。

 昔息子が見ていた「仮面ライダー龍騎」で「オレ・ジャーナル?」と言う雑誌の鬼編集長役でお見かけしたのが最初だった気がします。

 特捜9の前身「警視庁9係」を最初に見たときも、鬼編集長のイメージが強かったことを思い出します。

 好きな俳優さんの一人ですので、これからも特捜9での活躍が見られて安心しているところです。